人の命がかかわる問題で、よくもまあ、この体たらくと呆れかえりました。
世界保健機関(WHO)は“今ごろ”感染拡大中の新型コロナウイルスで緊急会合を開いて緊急事態宣言を出しました。
ちなみに感染者はすでに23の国と地域10,000人超えであり、死者に至っては213人となっている。中国本土だけで10,000人の患者数です。
WHOのテドロス事務局長は「公衆衛生上の緊急事態宣言する。この事態は、すべての国が協力しないと止めることはできない」と、各国の協力を求めたわけですが、まあ、なんとも遅すぎますね。仕事もこの手の人は遅いでしょう。無神経さに怒りを通り越して呆れます。
中国以外の国で人から人への感染が認められたことおよび、感染域が広がっているから宣言を出したと言っていますが、いやいや。すでにかなり不味い状態になっていたのは、先週の時点でわかっていたよね、と。それをいまさら感染が広がっているって。よく言うよな~、という感じです。
中国の習近平の対応の遅さも呆れるレベルだし、明らかに隠ぺいに動いていたのはみえみえです。世界に対して、「また我が国がやらかしました!ごめんなさい。一緒に封じ込めに協力してください」などという、人間として大きな発言を“あの程度の人物”に要求売ること自体、無理だとは思いますが、本来なら、世界に対して謝罪を習近平がするべきです。
時期はChinese New Yea(春節)のタイミング。春節前後に休みを取って海外旅行へ、という人がけっこう多い中国です。このスケジュール感をわかっているくせに、武漢を封鎖したのがご丁寧に23日です。「もう海外旅行組は出ちゃってますよー」と言いたくなりました。まあ、中央政府がこのことを知らないはずがない。
実際、わたしの住む東京でも、春節開始2日前には既に、中国人の家族が大声で話しながら通りを歩いていました。
海外に菌を蔓延させる可能性があるにも関わらず、海外渡航の禁止に動かなかった中国共産党の愚行には呆れます。そして、その中国にたいして必死の忖度をしていたのがWHOのテドロス事務局長。こういう政治がらみの人物に人の命のかかわることを任せるのは止めてほしいですが...
新型コロナウイルスで緊急事態宣言を“やっと”だしたかと思えば、しっかり、「これは中国に対する不信任ではない」という極めて余計な一言を付け加えておりました。WHOの要職についている人間がこの低レベルなのは問題です。
ちなみに、前回の緊急会合で緊急事態宣言を発令することにならなかった理由として、中国の委員が強硬に反対したことが原因としてあるそうです。
中国に反対されるといとも簡単に折れるのは、テドロス氏の出身地であるエチオピアは中国といい関係なわけです。チャイナマネーが必要だから忖度したとしか思えず、だらしないというか情けないというか。
経済と世界中で出るかもしれない死者を天秤にかけただろ!と言われたら、もちろんそんな気はないとテドロス氏は言うでしょう。ただ、中国人の委員に猛反対されたら折れる程度の信念しか持ちえないテドロス氏の行動が忖度させていただきました!と強く主張しているわけです。
しかしテドロス氏と同じくらいに呆れかえるのが、この中国人の委員の存在。正しいことをするためにUNだ、WTOだ、WHOだと入り込んでいくならいいのです。しかし、自国の利益でしか世界を見られない視野の狭い人物が国際機関を跋扈するのは大いに問題です。まあ、他国も自国の利益を考えるのが普通でしょうけど、それでもやはり、WHOのような機関にはもう少し崇高な信念を持つ人物が推薦なりで集まるべきであり、今回の後手後手対応を繰り広げるような人たちが集まるべき場所ではない、と思います。
日本政府も、中国の対応の遅さを指摘するわけでもありません。武漢から日本人をチャーター機で戻したまではよかったけど、いきなり記者会見をさせてしまうありさまには、うーん、危機感が本当に希薄だなあ、と驚きを禁じえません。これはSNSでも多くの人が指摘していました。
また、帰国者を滞在させているホテルでは、なんと相部屋にしているそうで。感染者同士が相部屋もよくないでしょうけど、2人のうち1人が感染者だと、非感染者が感染します。ここまでよくもまあ、何も考えずに部屋割りするな!と驚きです。さっさと部屋を別にするべきです。
今年はオリンピックもありますし、海外から多くの人たちが日本を訪れます。今回のコロナウイルスの件がいったいいつ頃収束するのかわかりませんが、報道から唯一わかっているのは、早くて初夏にワクチンができるような話です。
オリンピック間際のタイミングになってしまいそうです。ワクチンができるかできないかのタイミングでオリンピックですから、結構リスクが高いなと思うのは、私だけではないでしょう。
日本はテロやウイルスに対して最大限の警戒態勢を取り続ける必要があるのですが、今回のように世界全体に責任を持つべき機関の人間の愚行や、習近平を筆頭に中国共産党のいい加減さ、そして日本政府の対応レベルを見ていると、危機感レベル最高の対応が日本政府にできるのか心配ではあります。
ワクチンの開発を急いでいるわけですけど、出来上がったならば、それは発症している人の中でも重度の人から順庵に、となるでしょう。どんどん培養して製造してというのには時間もかかるのかな、と感じるわけです。
やっぱり、できる人は確実にこれをやっている!
今回のテドロスしかり、習近平しかり、彼らが本当に優秀ならばもっと早く事実を公表していたでしょうし、対応も早かったでしょう。仕事の現場でよく起こるのが実はこの隠ぺい。たとえば、顧客を怒らせたら、それを上司に言わずになんとかごまかしとおすとする人がいます。また、顧客へ提出した見積もりの数字を一桁間違えて大問題になっているのに、上司に顧客から電話がいまのところないことをいいことに隠そうとする人がいます。
このような小さなごまかし、隠ぺい癖が、最後には粉飾決算などにつながるわけです。腐った体質は全体を腐らせるわけです。
悪い話は真っ先に知らせる。これが何をするうえでも最重要です。極論すればいい話など、後回しでいいのです。なぜなら、いい話は腐らないけど、悪い話は会社の将来を腐らせるから。そして、瞬発力を活かして動く。
今回のコロナウイルスの件は、いかに、『わるい話ほど先にして、すぐに動くのが大事』なのかを改めて強く感じるいいきっかけとなりました。「当たり前だよ」と言う人がいそうですが、これが確実にできないからこそ、今回のような大きな問題が発生するわけですから、当たり前にたいする本質的な理解について、もう一度よく考えてみることが大切だと感じています。
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20歳の時に死にかけたて、ニートから180度変わった生き方