西谷信広公式ブログ

成長から人を遠ざけるものとは?

  • 2017.10.25
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組織論 – いい組織とは何か?

会社には、組織には、それぞれ色がある。
業界にもあるものだ。DNAとでも呼ぶべきなのだろうか。
保守的な組織もあれば、まるで反対の組織もある。

「高校生か?」と思うほど切磋琢磨の存在しない上に、
表層的には笑顔で接しあい、波風を立てない人間関係を主体とする組織。

まるで高校のクラスに存在するグループのようなこの関係。
私は「仲良しクラブ」とよんでいる。

こういう組織に長いあいだ属していると、
何が正しくて何がまちがっているのかは考えなくなる。
なんとも心地いいぬるま湯なわけで思考停止してもやっていけるのである。

環境にあまんじ、自分はこれでいいと考えたら思考は停止する。
組織と対峙しても変えるのは至難の業。
はっきりいってこのような組織からは抜けたほうが自分のためである。
人間は考えるから人間なのである。

最低8時間とか10時間を費やす仕事の時間で考えないのは、
成長の機会を逃すので本当にもったいない。

楽ちんから、人間はなかなか学べないのである。

また、仲良しクラブ内で、中途半端に仕事ができる場合も困る。
なぜなら、「自分はできるやつ」だと勘違いするからだ。
間違った認識はおごりを生み、そして謙虚さをうばい去る。結果、成長はとまる。

ちなみに、この手のタイプに多いのが、上司の陰口をたたく人だ。
そんな暇があるなら、自分と向き合い、自分はこれからどうしたいのか、
といったことを考える方がはるかに建設的だし、時間の無駄ではない。
しかし、このタイプの人には、ここがわからない。

自分を客観視する力に欠けているということである。
今の自分は間違っていないか?と考えられない人が、認知不協和から脱却するのはむつかしい。

一流を目指す人も、一流の人も、必ずもっている共通点とは?

よく頑固さを、「自分の哲学をもっているから」とか、不注意さを、
「色々なことに興味があるから」とか言い換える人がいる。
しかし、これは単なるすり替えである。

大切なのは間違いは間違いと認められる勇気である。強さでもあるのだろう。
メタ認知力を持っているのは、素直さのバロメーターだ。

例えば、上司から「〇〇しなさい」と言われたときに、
「こんなこと必要なのか?」とか内心思わず
「まずやってみたらいいじゃないか」と、まず実行できる人は謙虚。

バイアスを掛けないから、失敗も成功も全て吸収して成長する。
「やってもしかたないんじゃないの?」とか思わないから人間的成長も手にする。

まずやってみよう。それから振り返ってみよう。
その繰り返しで、確実に人は成長できるのである。

私は、これまでも多くのミスをした。
同僚、部下との関係においても色々とあった。
仕事で巨大なミスもした。

頑固さや、エゴもあったのだと思う。
でも、大きなミス、落胆が変わるきっかけをあたえてくれた。
それからは、素直に学ぶようになった。

大切なことは素直に聞けているのか?
そのことをいつも意識するようにすると、行動に移せるように
なるものである。

一流は、何を大切にして行動するのか?

アメリカのプロバスケットボールリーグはNBAだ。
このNBA史上、最高のプレイヤーの一人であるマイケル・ジョーダンは、

「基本をおろそかにした瞬間、正しい技法だろうが、仕事に対する姿勢だろうが、精神の準備だろうが、
あなたの学業だろうが仕事だろうが、なんであろうがやること全ての根底が崩れ去ることになる」
と言っている。

現役を引退してからずいぶんたつ。
それでも、不世出のバスケットボール・プレイヤーといまだに言われる。

一流は基本をとにかく大切にするのだなとつくづく思わされる。

つねに基本に忠実であり、どう進むべきかを考えて高みを目指す。
また、現状の自分や組織に甘えないし、あぐらをかかない。

ここまでをまとめると以下のようになる。

  • 認知不協和からの脱却には、素直に間違いや、事実を受け止めて自分を振り返ることが大切
  • 自分の出来る事と出来ない事を認め(メタ認知力)、挑戦し、自分を磨くからその先も見えてくる
  • 基本の重要性を認めて常に意識する
  • 一流を目指すなら一段高いところから見る(メタ思考)

これらを繰り返す中で、バックボーン-精神的な支柱を持つようになる。これを持つと、
何が正しいのかの判断基準を持てるようになる。だから、部下に好かれたいから相手に合わせたり、
同僚、知人と表層的につきあったり、ということがなくなる。

どうせ仕事をするのでれば

1日の時間で仕事の占める割合は決して小さくない。ならば、その中で多くを学び、活かす人に
なったほうが楽である。素直にものごとに対処するから、実はストレスも激減するのである。

かかるプレッシャーも減らし、新たな学びを得て次に活かす。これこそ、仕事をする意味を
考える上で大切なところなのである。

せっかく働くなら学ぼう。せっかく生きるなら、ストレスを減らそう。
そして成長する自分を自分でほめよう。人に褒めってもらって喜ぶのは小学生のメンタルだ。
自分がよくなったなら、よくやったと自分で褒める。ご褒美を与える。自分が自分であるために
自らを認め、反省し、そこから学び、成長する。

昨日より今日、昨年より今年のほうが成長していると実感する。このことを大切にしよう。

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