行動変革プロデューサーの西谷 信広です。考えて、行動してやりきって、
顧客の信頼を勝ち取り、自分、企業、社会に貢献する人の数を増やしたく、
活動をしております。
今日は、豊かさについて。自己啓発という観点ではなく、ビジネスの観点で
すこし書きたいと思います。
お金=成長ではない。では出世は?
「お金よりも好きな事がある」
「お金よりも大事なものがある」
「お金の為に生きられない」
これらの言葉に文句はありません。確かに一理あります。
ただ、お金がないと生活できないのも事実です。
衣食住、すべてにお金が必要です。
「最低限度の生活でいいんだ」
ちなみに、約60%の20代から30代の社員が、出世したくない、
という回答も含めて、出世には興味がないとのこと。
人それぞれと言ってしまうには、あまりにさみしい数字です。
ただ一方で、出世=やる気がある人とも言い切れない。
その理由は、社内であがるのではなく、能力を高めてから、
キャリアアップしたい、つまり、転職していきたい、という
人もいる訳です。
全員が同じ考えとはいいません。
でも、キャリアアップを考える人は少なくとも、
「この会社じゃあ、あがってみても自由に色々できない。
力を蓄え、もうすこしDNAの違う会社にいこう」
というように考えている人がいるということ。
つまり、『20代、30代=やる気のない人達』とは言い切れません、
ということです。
いまどきの若いやつは、という前に
正直、確かに、まるっきりやる気とは縁遠い人もいます。
そういう人を大量に見てきたので。
しかし、やる気もあって、前向きで、人とちゃんと関わり、
そして失敗から学び、前に進もうとする人もいます。
そう、いつの時代も若いうちは、「今の若いのはなあ」と
言われるのです。
かくいう私も、色々なところから言われたのを覚えています。
あなたの会社は社員にうれしい会社ですか?
経営者であれば、真剣に考えるべき事の第一は自社社員のこと。
彼ら、彼女らは満足しているのでしょうか?
完璧な満足はないでしょう。仕事をしてりゃあ、色々あるのです。
当たり前に面倒もあるし、ストレスを感じる場面もあるでしょう。
でも、「この会社はいい、働きやすい」と思う環境があれば、
気持ちもずいぶん違います。会社の中は殺伐としていて、社外でも
上手く行かなくて、などという状態ではたして仕事をしたいと
思うのでしょうか?
20代、30代はワークライフバランスを求める一方で、社会に役立つ
人になりたいという気持ちを持っています。
それは色々なデータにも出ています。
でも、仕事を通じて役立とうとするとき、そのチャンスがない、
与えられない、意見は一切傾聴もしてもらえない...
こんな環境、嬉しい人は老若男女問わず、いないはずです。
営業として顧客に貢献しようとしても、勤め先にそれを
受け止める器がなければ、何もできません。
『出世=成長&社会貢献』という切り口はもっと必要だ
経営者が風通しのいい会社にする変革を実行する。
そのためには経営者自身が考え方を変える必要があるのです。
「この会社は仕事を丸投げではなく任せてくれる。だから
安心して仕事ができる。成長の機会になるし、社会に貢献できる」
このように社員が思う会社にするのです。
会社変革にはプロセスがあるのですが、よく企業経営者がやりがちな、
組織を変えてみても多くの場合は無駄です。なぜなら、中にいる
人間はなにも変わっていないからです。変化していない人を別の
部署にまわせば突然、バリバリ仕事をすることなどありません。
社員1人、1人を変化させるトレーニングもせず、組織図を1年に
一回くらい変更する会社があります。実は、けっこう多いのですが。
これはただちにやめることです。
誰もが豊かに本当はなれるという事実
出世したくない人が若手は多いと書きました。
しかし、それをいうなら会社も変化し、成長を体感できる環境にして、
だから社会に貢献できているのだ、と感じられる環境を提供する必要が
あることを書きました。
個々人が本当に頑張ること。それは経営者も、社員も。
本当に前に向いて真剣に進む人のところには、必ず豊かさは訪れます。
なぜなら、いい加減かつ中途半端で無責任な人が成功するなんてない、
からです。
真摯に自分、他者、会社、社会と向き合う人は、努力をします。
社会に貢献したい、よくしたいとの思いで勤務をするなら、自然と
顧客のことを必死に考える様になります。その気持ちが顧客を動かす
こともあるでしょう。
一生懸命さがあるから、気持ちも、やることも、相手に通じます。
それが人を動かすから、精神も含めて豊かになっていくのです。
努力なしで成功しようなどは詐欺でもしないと有り得ません。
豊かになるとはすなわち、成長しながら前を向き、顧客を通じて社会に
貢献しているからこそ、達成できることなのです。
「当たり前のことだよね」と言われそうです。たしかに当たり前なのです。
しかし、ではいったいどれくらいの数の人がこの当たり前を、本当に日々、
実践しているのでしょう。
読んでいただき、ありがとうございます。気に入って頂けたならいいねや
シェア頂けるとうれしいです。少しでも、企業の、社会の足しになって
いきたいです。