西谷信広公式ブログ

投げない勇気の大切さ

  • 2019.3.23
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行動変革プロデューサーの西谷信広です。

行動が人を伸ばし、思考が人を伸ばし、
企業業績を伸ばす。

悩む人がいるなら解決する方向への
修正をサポートする。

営業社員の行動変革を促進したいなら、
その協力をする。

人の活動が企業を活性化しますね。
企業が元気なら、とうぜん社会も元気に。
そんな思いで、少しは人の足しになる。
こんな思いで活動しています。

信頼する友人と会いました

約5年ぶりでしょうか。
友人に会いました。
彼はフランス人。
仕事で来日するから晩御飯でもと。
2か月ほど前に連絡をくれました。

彼は最初はわたしの上司でした。
アジアに彼が赴任している頃に
出会い。
仕事のことでは本当にたくさん
議論をしました。しばしば激論も。

すべては今よりいい仕事をしたい。
顧客の望みをかなえたい。
仕事の環境を良くしたい。
そんな思いからでした。

だから、議論が終われば、元通り。
一緒に食事をしたり、お酒を飲んだり。
仕事を離れた話を色々しました。

今は、わたしは企業に勤めずに、
営業を育てるコンサルとして
活動しています。
上下関係がなくなった今は、
大事な友達。

日本とフランスですから、
頻繁には会えません。
でも、信頼する友人の1人です。

カソリックと40日間の関係

勉強不足で知らなかったのですが、
カソリック教には四旬節というものが
あるそうです。
ちなみに、“しじゅんせつ”と読みます。

食事をした際に話題に上がったので
知ることになった、この四旬節。
後でウイキペディアなどで色々と
調べてみました。

カトリック教会などで、復活祭の
46日前の水曜日から復活祭の前日
までの期間のことを指すのが四旬節
だそうです。

この期間は、慣習として断食をする習慣が
古代末期から中世にかけて確立したそうで、
肉、卵、乳製品の摂取が禁じられ、
一日一度しか十分な食事を摂ることが
できないと、されていたようです。

なかなかの苦行だな、と思いました。

なぜ、食事中に四旬節の話になったかと
いうと、それは、彼が、ある話をして
くれたからなんです。

それは彼と居酒屋に入ってドリンクの
オーダーをしようとした時のことです。

「いやー、すまん。40日間はお酒は
呑まない。そう決めているんだ。
ソフトドリンクにするよ」と彼。

彼はそれなりに飲むほうなんです。
その人が飲まないと言っている...
体調不良か!?と思ってしまい。

「なんか体調でも悪いのか?
なんかあったのか?」と、聞いたわけです。

ひとまず飲み物を頼んでからあらためて、
彼に40日云々って、さっき言いかけたが、
あれは何のはなしなんだ?と
聞いてみたんですね。

自分を見つめなおすこと

彼から聞いた話では、その昔、
カソリック教徒は、イースター前の
40日間断食をしたりしたんだと。
これは、神に対する祈りの気持ち、
自身に対する戒めとか、そんな気持ちを
表すものだったと。

さすがに今は、そこまでやる人は
あまりいないそうです。
今は勤めている人がほとんどだし、
会社勤めしながら絶食は、さすがに
つらいですしね。

ただ彼は、断食はしないけど、
自分が好きなものを1つ、40日間
絶つのも、いいんじゃないか。
そう考えたそうです。

この考えが生まれたのは、自らを
見直すためだそうです。
1年に1回、40日間でもいいから、
自身を戒めるとか、律することは
いいことだと感じたのだそうです。

そんな思いから、毎年イースター前
40日間は、アルコールを絶つことに
しているそうです。

わたしは正直、驚きました。
まず、わたしは彼がそんなことを
しているとは知りませんでした。

忙しい男なんで、ストレスも、
まあ、あると思います。
そんな中、あえて40日間という
時間をつかって自身を律する。
そして、自らを振り返って
いるわけですね。

なんかちょっと、仏門に入る人がやる
修行みたいだな、とか思いました。

やればできるかもしれないですが、
おそらく、そうそう簡単なことでは
ないと思うのです。
素直に「えらいなあ」と。
そんなことを思いました。

「毎年やっていて、何か変わった?」
と彼に聞くと、「変わるかどうかより
続けていることが、きっと自信に
繋がっていると思う」という返事を
もらいました。

なるほど!!たいしたもんだ、と
思いました。

継続とお客さん

継続するとは、なにも40日の好きな
ものを断つのみならず、仕事にも
ある話ですね。

例えば、営業の人は、それこそ、
色々なお客さんに会います。
会う人が増えれば相手のキャラも
色々です。まさに十人十色です。

物腰が柔らかく、話をよく聞いて
くれるし、意見も率直に述べてくれる。
こんなお客さんとは物事がスムーズです。

こんなお客さんとは自然と仕事がはかどり、
売上にもつながりやすい場合が多いです。

楽なお客さんばかり...ではない

一方で、何回会っても話はあまり弾まず、
苦手意識を覚えてしまうお客さんって
いますよね?
このようなお客さんとはなかなか仕事も
進まなかったりします。

内勤の人も、「この人は話づらいなあ。
おかげで仕事がはかどらない」という
ケースがあると思います。

時間経過と共に話しにくい人とは疎遠に。
いけないとは思いつつ、足が遠のいて。
仮に付き合いがあっても用件だけ。
少しの時間だけ。
これも、実際にあること、ですよね。

「この人が相手だと自分が能力不足に
感じるし、心が折れちゃうよ」
と思うような経験は、できれば避けたい。
これ、普通の人間の感覚ですよね。

友人の40日とお客さん

人は楽しいことだけしていても、
成功している姿を想像しても、実は
成長しないし、望みもかないません。

わくわくしていよう、
楽しもうと、言う人がいます。
でも、そんな状況は難しい仕事や、
局面を打開した先にこそ、
あるものです。

つまり、達成感ですよね。

例えば、売り上げは上げたいけど
顧客訪問は一切しない。
わくわくしながら待っているだけ。
これじゃあ、売上ゼロですよね。

先の友人は、40日間、好きなワインを
筆頭に、アルコールを絶っています。
けっこう長いですからね、40日は。

でも、彼はやっている。

彼はこの行動から、自分を律する力、
そこから派生する考え方とか、気づきを
得ていくわけです。本人の弁です。

好きなものを拒絶するという
苦労をして、成長した自分を手に
いれるわけですね。

自分の先を考え、難しいものにも
トライする、行動してみる。
だから前方が開けてくるわけですね。

そんなことを感じさせられ、
彼との食事は大変勉強になりました。

次回は、続編。
行動、経験だけが教えるもの、です。

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