あけましておめでとうございます。
さて大きなニュースが年末に飛び込んで聞きましたね!
それは、カルロスゴーン被告、国外逃亡!!
ゴーンはGone with the wind(風と共に去りぬ)でした
いや~、やりますねえ。ただ、褒めていません。やるべきではなかったよな、と。そう思います。色々な意見があっていいです。
しかし私は、逃げたことをよくやったとは到底、考えられない。海外では日本の司法制度にばかり焦点を当てていますが、彼が犯罪を犯している可能性は極めて高いわけです。事実であるならちゃんと罪は償ってほしいものです。
保釈の15億円など屁でもないのでしょう。国外逃亡したので国に没収されますからね。それくらい、日産のトップとしては相当無茶な手法で稼ぎまくっていたのですから。
検察はやっぱり抜けていた!
足に巻き付けるGPS
欧米では、重要人物を保釈する際にはけっこう色々な条件も付けます。この点でも日本は本当に抜けまくっています。
特に米国と比較すると極めて抜けています。
まず、米国では足にGPS発信装置を巻き付けさせます。これは保釈中であり且つ、重要人物の犯罪者の場合です。性犯罪者の場合は、彼以外を守る目的でGPSを付けさえる州が米国にはたくさんありますが。
いずれにせよ、今回のゴーン被告逃亡のケースでは、まったくこれをやっていなかったわけです。あの手の被告人にはやるべきなんです。日本はここらが尋常ではないレベルで遅れています。法務省などいまだに方向性すら出せていないのです。
パスポートは偽造なのか?
次に、最近のニュースで知ったんですが、フランスのパスポートをゴーン被告は持っていたそうですね。これにはかなり驚きそして呆れかえりました。あり得ません、保釈中の犯罪者のパスポートを預からないなど。
さらに呆れさせられたのがNHKの報道を聞いた際です。
なんと!?
裁判所がゴーン被告に対してフランス発給の2通目のパスポート(ゴーン被告は2通持っていた)を鍵がついたケースに入れた状態で携帯するならと、ゴーン被告に認めていたというではないですか。そのカギは弁護団が保管していたと。
想定ですが、おそらく、鍵が壊されても自動的に通報されるような仕組みにはなっていなかったはずです。なんせ日本では、足に巻くGPS発信機すら使用されていないのですから。
まだ、詳細ははっきりしていませんが、本物のパスポートを使用して逃亡した可能性もありますね。トルコからプライベートジェットでレバノン入りしたようですから...
民間警備会社がゴーン被告を助けた?セコム...いやいや違います!
たてて加えて、明らかに隠れるスペースのある箱がゴーン被告の都内の住居から持ち出されても、だれもなにもチェックしていないことに驚きを禁じえません。
クリスマスのバンドを装った民間警備会社のグループが、楽器の箱の中にゴーン被告を隠れさせて都内の住居を脱出したらしいですが、ちゃんとチェックしていれば、ゴーン被告に逃げられることはなかったでしょう。なぜ24時間監視体制になっていたのかわかりませんが。
なお、民間警備会社といわれると日本ではセコムとかを思いますが、欧米では違います。
元海兵隊所属など、大抵は軍出身者で固められており、今回のような逃亡ほう助もします。ちなみに、警備会社というにはあまりに血なまぐさい人たちが集まっている組織です。
日本語訳がおかしいと思うのですが、本来は私営の軍のようなもので要人警護などの仕事をする、Private Military Company (PMC)が今回の件は仕事として受けているはずです。
ここでも要するにお金ですね。逃亡ほう助は違法行為でありリスクも高いですよね。よって、相当高額をつんだと想定しています。
レバノンに入国したらしいけど
さあ、楽しい生活がレバノンで待っているのでしょうか!とてもそうは思えないのが実情です。レバノンは中東の小国です。面積で言えば岐阜県とかくらいのサイズしかありません。
レバノンのGDPは550億ドル。国家の債務はその150%ほどで、経済的に極めて困窮した国家です。ごく一部の富裕層たちは腐敗の上になりたっているとも言われています。なお、35歳未満の失業率は37%ほどです。
停電も大変多く、基本的なインフラすらも整っていないのがわかります。富裕層は民間の大変高い電力なども購入できるからましでしょうけど。
岐阜県サイズのレバノンで、世界を股にかけセレブな暮らしをしてきたゴーン被告が果たして楽しく生活できるのか?大いに疑問です。守銭奴よろしくお金を集めまくり相当に派手な生活もしていましたから、我慢できるのか、大いに疑問です。
いずれにせよ、おそらく日本に送還されることはないでしょう。
フランスが入国を認めるのか否かも疑問です。これまで日本でも報道されてきましたが、すでに仏国の検察当局が捜査に着手していますね。逮捕リスクのある国に、わざわざ行くとは考えにくいのです。そうなると行ける国はごくごく限られるのかなと思います。下手するとレバノンの外にも出辛いのではないのかと。
さて、本人は声明を発表すると言っていますが、すでに本人のコメントとして出まわっているものがありますね。不正と政治的迫害から逃れただけで司法制度から逃げたわけではない、というやつです。
政治的といいますが、実際に犯罪行為があり証拠も挙がっている。また、疑われるだけのことをやったのも事実。有罪確定までは無罪とはいえ、発言内容からは、自分のやったことを反省している様子をみじんも感じません。少なくとも間違いに対しては反省の弁くらい言えないのかなと思ってしまいます。
国外逃亡を許した大失敗からのビジネスの学びとは?
今回の検察や裁判所のミスからは、大きく2つのことを、学びとして感じました。
まずしっかり脇を固めること。脇が甘いのは仕事でもまったく同じで、大きなミスを誘発します。中途半端に2冊のうち1冊のパスポート所有を認めた件など、その最たるものです。要するに詰めが甘いのです。
また、何事もしっかりしたチェックが肝心かなめである、ということ。楽団に扮した人たちを入りと出の両面でしっかりチェックできていれば、十分に防げたことです。やはり、何事もダブルチェックが必須なのです。仕事で確認が半端な場合、ボタンを掛け違ってしまって後々大問題になる、というのは実際にあることです。営業マンとして仕事をしていたころに、確認が半端だったために勘違いをして顧客に迷惑をかけたことがあります。
今回の件に戻ると、明らかなことは、日本は司法制度を見直すことが肝要だということです。それもけっこう急ぐべきことなのです。さもなくば、今後、さらなる逃亡者を生み出す可能性がどんどん引きあがっていきますから。
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